なさけ‐やど【情け宿】
男女の密会に利用される宿。あいびき宿。「雪の夜の—」〈浮・五人女・四〉
なさけ‐ようしゃ【情け容赦】
(多く下に打消しの語を伴って用いる)情けをかけて寛容にすること。思いやり。「—のない催促」「—もなく罰する」
なさけ‐らし・い【情けらしい】
[形][文]なさけら・し[シク]情が細やかそうである。「いろいろな灯火が、人懐っこい、—・い光をそれぞれに増してきた」〈万太郎・露芝〉
情(なさ)けを売(う)・る
1 色を売る。売春をする。 2 損得を考えて、人に情けをかけておく。
情(なさ)けを掛(か)・ける
哀れみをかける。親切にいたわる。「不遇な友に—・ける」
情(なさ)けを交(か)わ・す
思いをかけ合う。愛し合う。「—・した仲」
情(なさ)けを知(し)・る
1 人情のこまやかさを知る。「旅に出て—・る」 2 色恋の道に通じる。情事を経験する。「—・る年ごろ」