そう‐ぞう【総総/惣惣】
《「そうそう」とも》すべて。全部。また、全員。「何の彼(か)んのと—で六七両がものはある」〈魯庵・破垣〉
そうだ‐がつお【宗太鰹/惣太鰹】
サバ科の海水魚のマルソウダとヒラソウダの総称。カツオに似て、全長約40センチ、背部は藍緑色で流紋状の縞がある。北海道からフィリピン・マレー諸島に分布。血合い肉が多く、削り節の原料とされる。そうだ...
そう‐ちゅう【惣中】
《「そうぢゅう」とも》「惣(そう)」に同じ。
そう‐どしより【総年寄/惣年寄】
江戸時代、大坂などで町奉行の差配を受けて町政一般をつかさどった職。江戸の町年寄に相当する。
そう‐なみ【総並み/惣並み】
1 それにあてはまるものの、すべて。「会津を—に立ちのき」〈浮・武家義理・二〉 2 一般の傾向。世のならわし。「ここの—なればをかしからず」〈浮・胸算用・四〉
そうはち【惣八/宗八】
狂言。還俗(げんぞく)した惣八という料理人と、もと料理人のにわか坊主とが、互いの前身を知って仕事を取り替えているところへ、主人が戻ってきてあわてる。
そう‐はつ【総髪/惣髪】
男子の髪形の一。月代(さかやき)を剃らず、髪を全体に伸ばし、頭頂で束ねたもの。束ねずに後ろへなでつけて垂らしたものもいう。江戸時代、医者・儒者・山伏などが多く結った。そうがみ。そうごう。
そう‐びゃくしょう【惣百姓】
1 室町時代、惣に属する農民。 2 江戸時代、本百姓のこと。
そう‐ぶつ【総物/惣物】
盆・暮れに主人から奉公人に与える衣類などをいう。〈日葡〉
そう‐べつ【総別/惣別】
[副]総じて。概して。おおよそ。「—、役人ちゅうもんは上役に向うと価値(ねうち)のないもんじゃがのう」〈上司・太政官〉 [名]一般的なことと個別的なこと。すべてのこと。万事。「—につけて嘆き...