めで【愛で】
めでること。「花ぐはし桜の—」〈允恭紀・歌謡〉
めであい‐づき【愛逢月】
牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)が互いに愛して逢うという月のことで、陰暦7月の異称。《季 秋》
めで‐くつがえ・る【愛で覆る】
[動ラ四]非常に愛する。大いに感心する。「監(げん)の命婦—・りてもとめてやりけり」〈大和・二二〉
愛(め)での盛(さか)り
寵愛(ちょうあい)される盛りにあること。「神(かむ)ながら—に天の下奏(まを)し給ひし家の子と選ひ給ひて」〈万・八九四〉
めで‐まど・う【愛で惑ふ】
[動ハ四]ひどく感心する。ほめちぎる。「かの主なる人案を書きて、書かせてやりけり。—・ひにけり」〈伊勢・一〇七〉
めで‐ゆす・る【愛で揺する】
[動ラ四]世間がこぞってほめちぎる。大騒ぎしてほめる。「その頃、世に—・りける」〈源・少女〉
め・でる【愛でる】
[動ダ下一][文]め・づ[ダ下二] 1 美しさを味わい感動する。「月を—・でる」 2 いつくしみ、愛する。かわいがる。「小鳥を—・でる」 3 感心する。ほめる。「勇気に—・でてその行動を許す」