かんせい‐うんどう【慣性運動】
外力が働かない、慣性の法則に従う運動。静止または等速度運動がある。
かんせい‐けい【慣性系】
静止または等速度運動をしている座標系。ニュートンの運動の法則が成り立ち、これらの座標系は互いに等速度の相対運動をしており、ガリレイ変換で関係づけられる。地球に固定した座標系はほぼ慣性系を示す。惰...
かんせいけいそく‐そうち【慣性計測装置】
三次元空間における角速度と加速度を測定する装置。ふつう、三軸のジャイロスコープと三方向の加速度センサーからなり、慣性航法に利用される。IMU(inertial measurement unit)。
かんせい‐こうほう【慣性航法】
航空機・船舶・ロケットなどの航法の一。ジャイロスコープ・加速度センサーなどで移動中の加速度を測定し、積分計算によって速度・距離を算出して自己の位置を求めながら所定の航路を航行する方法。
かんせい‐ざひょうけい【慣性座標系】
⇒慣性系
かんせい‐しつりょう【慣性質量】
物体の慣性の大きさで示される質量。ニュートンの運動方程式に基づいて定義される。加速度をα、力をfとするとき、運動方程式はf=mαと比例関係で表され、その係数mが慣性質量となる。一方、重力を生じさ...
かんせい‐ていこう【慣性抵抗】
⇒慣性力
かんせい‐とじこめ【慣性閉じ込め】
レーザー核融合炉におけるプラズマの閉じ込め方式。高出力のレーザーを燃料球に向かって球対称に照射し、爆縮による超高温・超高密度のプラズマを発生させ、慣性によって短時間静止している間に核融合を起こす。
かんせい‐のうりつ【慣性能率】
⇒慣性モーメント
かんせい‐の‐ほうそく【慣性の法則】
外力が働かなければ、物体は静止または等速運動を永遠に続けるという法則。