わ‐おとこ【我男/吾男/和男】
[代]二人称の人代名詞。対等以下の男性に向かって、親愛または軽んじる気持ちをこめてよぶ語。きさま。おまえ。「—、かしこにありしときは言はで」〈宇治拾遺・七〉
わ‐おもと【我御許/吾御許/和御許】
[代]二人称の人代名詞。女性に向かって、親愛の気持ちで、また、多少の敬意をこめて呼ぶ語。そなた。おまえ。「—は物に狂ふか」〈今昔・二八・一〉
わ‐おんな【我女/吾女/和女】
[代]二人称の人代名詞。女性に向かって、親愛または軽んじる気持ちをこめていう語。おまえ。「なぞ—め、佐多がと言ふべきことか」〈宇治拾遺・七〉
わ‐が【我が/吾が】
[連体]《代名詞「わ」に格助詞「が」の付いた語から》 1 話し手のものであること、また、関係あるものであることを表す。わたしの。われわれの。「—子」「—国」「—母校」 2 (多くは固有名詞の上に...
わがあねのき【わが姉の記】
河内仙介の小説。昭和18年(1943)刊。発表当時、反戦小説とみなされ批判を受けた。
わがいのち‐を【我が命を】
[枕]わが命長かれの意から、「長し」と同音を含む地名「長門(ながと)」にかかる。「—長門の島の小松原」〈万・三六二一〉
我(わ)が意(い)を◦得(え)る
自分の考えにぴったり合う。自分の思い通りだ。我が意を得たり。
わが‐おおきみ【我が大君】
その時代の天皇を敬っていう語。今上(きんじょう)天皇。わごおおきみ。「高光る日の御子やすみしし—」〈記・中・歌謡〉
わがおださく【わが織田作】
藤本義一による長編の伝記シリーズ。織田作之助の人生を描く。昭和61年(1986)から平成元年(1989)にかけて、「蛍の宿」「蛍の宴」「蛍の街」「蛍の死」の全4作を刊行。
わががしつのうちにて【我が画室の内にて】
洋画家、藤田嗣治の油彩画「私の部屋、目覚まし時計のある静物」の別邦題。1921年のサロンドートンヌで絶賛された作品を、藤田の恩師である和田英作が日本に持ち帰り、大正11年(1922)の第4回帝展...