わぶ・る【侘ぶる】
[動ラ下二]わびしく思う。「立ち反り泣けども我(あれ)は験(しるし)なみ思ひ—・れて寝(ぬ)る夜しそ多き」〈万・三七五九〉
われ‐いち【我一】
[名・形動]《中世・近世語》「我先(われさき)」に同じ。「山師どもは—と内証より付け込み」〈根無草〉
我(われ)思(おも)うが故(ゆえ)に我(われ)在(あ)り
⇒我思う故に我在り
我(われ)か
1 自分のことか。「秋の野に人松虫の声すなり—と行きていざとぶらはむ」〈古今・秋上〉 2 「我か人か」の略。「いとどなよなよと—のけしきにて臥したれば」〈源・桐壺〉
われ‐から【破殻/割殻】
端脚目ワレカラ科の甲殻類の総称。海産で、主に海藻の間にすむ。体長数センチの細長い円筒形で、胸部は7節からなり、第3、4節を除く各節から細長い付属肢が一対ずつ伸びる。第2節のものははさみ状。名は、...
我(われ)関(かん)せず
「我関せず焉(えん)」に同じ。「周囲で何が起こっても—と見向きもしない」
我(われ)関(かん)せず焉(えん)
《「焉」は漢文で断定の意を表す助辞》自分には関係がない。超然としているようすをいう。我関せず。
われ‐と【我と】
[副] 1 自分から進んで。自分で。みずから。「—我が身を苦しめる」 2 ひとりでに。おのずから。自然と。「葦垣の中のにこ草にこよかに—笑(ゑ)まして人に知らゆな」〈万・二七六二〉
我(われ)にもあら◦ず
1 われを忘れて。無我夢中で。「—◦ず言い訳しようとしたのを」〈康成・伊豆の踊子〉 2 自分であるという気がしない。人心地がしない。「御子は—◦ぬけしきにて」〈竹取〉 3 本心からでなく。しぶし...
我(われ)にもなく
無意識のうちに。我を忘れて。「—涙を流す」