いちげん‐きん【一弦琴/一絃琴】
弦楽器の一。長さ約1.1メートルの杉または桐材の胴に、1本の絹糸の弦を張った琴。江戸時代に中国から伝わった。一つ緒(お)。須磨琴(すまごと)。板琴(ばんきん)。独弦琴。
いちご‐に【いちご煮】
《ウニの生殖巣の赤みが、野イチゴの果実のように見えるところから》ウニと、アワビまたはツブ貝を用いた吸い物。塩で調味し、仕上げに青ジソの千切りをのせる。青森県八戸近辺の郷土料理。
いちざ‐かかり【一座掛】
江戸時代、幕府の評定所(ひょうじょうしょ)の全員が審理にあたった裁判。寺社・町・勘定の三奉行および大目付・目付で構成される。
いちじょうじ‐さがりまつ【一乗寺下がり松】
京都市左京区にある松の木。江戸時代の剣術家宮本武蔵と吉岡流一門との、決闘の舞台として伝えられる。
いちのたに【一ノ谷】
神戸市須磨区西部の地名。安徳天皇の内裏(だいり)跡や鵯越(ひよどりごえ)がある。源平の古戦場。
いちはらの【市原野】
歌舞伎舞踊。富本節。3世桜田治助作詞、名見崎徳治作曲。本名題「当稲俄姿画(わせおくてにわかのすがたえ)」。文久3年(1863)江戸守田座で初演。洛外市原野で源頼光・袴垂保輔(はかまだれやすすけ)...
いちば‐せん【市場銭】
中世、荘園領主・地頭などが荘園内の市場に課した税金。江戸時代には、市場運上を徴収した。
いちばん‐だいこ【一番太鼓】
1 相撲の興行で、開場を知らせて打つ太鼓。 2 江戸時代、歌舞伎の顔見世興行の初日の八つ時(午前2時ごろ)に打った太鼓。のち興行中の毎早暁に打った。 3 江戸時代、大坂の遊里で門限を知らせる太鼓...
いちぶ‐きん【一分金】
江戸時代の金貨の一。長方形で、4枚で小判1枚(1両)と換えた。一分判。一分判金。小粒。
いちぶ‐ぎん【一分銀】
江戸後期の銀貨の一。長方形で、4枚で小判1枚(1両)と換えた。明治初年にも鋳造された。