むしゅく‐ろう【無宿牢】
江戸時代、無宿の罪人を入れた牢。二間牢(にけんろう)。
むしろ‐ど【筵戸】
枠にむしろを張って作っただけの戸。
むしろ‐ばた【筵旗】
むしろを竹竿などに結びつけて旗としたもの。江戸時代、百姓一揆(いっき)などに用いられた。
むじょう‐もん【無常門】
葬礼の時にだけ用いる門。江戸時代の大名屋敷には必ず設けた。
ムスコビヤ【(オランダ)Moskovië】
《「モスコビヤ」とも》 1 江戸時代、モスクワを呼んだ称。 2 オランダ人がもたらした、モスクワ産のしぼのあるなめし革。巾着(きんちゃく)や胴乱(どうらん)などを作った。
むすめたいへいきみさおのはやびき【娘太平記操早引】
江戸後期の人情本。4編12巻。初編、2編は曲山人作で、2編途中から松亭金水が加わり、天保8年(1837)刊行。3、4編は松亭金水作で、天保10年(1839)刊行。
むすめひょうばんぜんあくかがみ【処女評判善悪鏡】
歌舞伎狂言。世話物。5幕。河竹黙阿弥作。慶応元年(1865)江戸市村座初演。「雲霧五人男」を女に書き替えたもの。白浪五人女。
む‐せき【無籍】
国籍・戸籍・学籍などをもたないこと。
むせき‐もの【無籍者】
国籍・戸籍のない人。
むそう‐りゅう【夢想流】
江戸時代、御殿女中などの髪の結い方の一。笄(こうがい)を抜くと下げ髪になる。片はずし・下げ下地の類。