けら‐ざい【螻蛄才】
《螻蛄には飛ぶ、登る、潜る、掘る、走るの五つの能力があるが、どれ一つとして卓越したものがないところから》多芸多才でありながら、どれも中途半端であること。また、そのような役に立たない才能。螻蛄芸。
けん‐さい【賢才】
すぐれた才知。また、すぐれた才知を持つ人。「—を発揮する」
げい‐さい【芸才】
1 技芸と才能。 2 芸に関する才能。才芸。「幅広い—の持ち主」
こう‐さい【高才】
《「こうざい」とも》すぐれた才能。また、その持ち主。「—に対して加様(かやう)の事を申せば」〈太平記・二二〉
こう‐ざい【口才】
[名・形動]《古くは「こうさい」とも》弁舌の才能。転じて、口先のうまいこと、弁舌の巧みなこと。また、そのさま。「そなたのやうな—なわろは」〈当世下手談義・二〉
こ‐さい【小才】
《「こざい」とも》その場に合わせて、うまく始末をつける能力。「—が利く」
こと‐ざえ【異才】
他の才。ほかの芸能や学問。「琴をば更にもいはず、—もさるべき師ども召して」〈宇津保・俊蔭〉
さい【才】
[名] 1 《古くは「ざい」とも》 ㋐生まれつきもっている知能の働き。才能。才知。才気。「—におぼれる」「—に走る」 ㋑学問。学。才識。ざえ。 2 尺貫法の容積の単位。勺(しゃく)の10分の1...
さい【才】
[音]サイ(漢) ザイ(呉) [学習漢字]2年 持ち前の能力。「才覚・才人・才知・才能/異才・英才・鬼才・秀才・商才・多才・天才・非才・文才・凡才」 [名のり]かた・たえ・とし・もち
さん‐さい【三才】
1 世界を形成するものとしての天・地・人の称。三元。三儀。三極。 2 宇宙に存在する万物の総称。「和漢—図会(ずえ)」 3 人相学で、その重点になるひたい・あご・鼻。1に擬した言い方。