しだ・く【拉く】
[動カ五(四)]《古くは「したく」とも》 1 (動詞の連用形に付いて)おしつぶして形をくずす意を表す。「噛(か)み—・く」「踏み—・く」 2 荒れる。乱れ散る。「その原や野風に—・くかるかやのし...
ひさ・ぐ【拉ぐ】
[動ガ四]押しつぶす。ひしぐ。「かれが手をにぎり—・ぎ給ふにより、骨くだけ」〈戴恩記〉 [動ガ下二]押されてつぶれる。ひしゃげる。「家の—・げける時」〈撰集抄・七〉
ひし・ぐ【拉ぐ】
[動ガ五(四)] 1 押しつけてつぶす。「鬼をも—・ぐ怪力」 2 勢いをくじく。頓挫(とんざ)させる。「説諭(ときさと)して女の愚痴を—・ぎ」〈露伴・プラクリチ〉 [動ガ下二]「ひしげる」の...
ひし・げる【拉げる】
[動ガ下一][文]ひし・ぐ[ガ下二]押されてつぶれる。ひしゃげる。「艪(ろ)を—・げるほど押しつかんだ」〈有島・生れ出づる悩み〉
ひしゃ・ぐ【拉ぐ】
[動ガ五(四)]平たく押しつぶす。ひしぐ。「三寸釘の頭を—・いで通した心棒を」〈黒島・二銭銅貨〉 [動ガ下二]「ひしゃげる」の文語形。
ひしゃ・げる【拉げる】
[動ガ下一][文]ひしゃ・ぐ[ガ下二]押されてつぶれる。ぺしゃんこになる。ひしげる。「箱が—・げる」「フロントの—・げた車」
へしゃ・げる【拉げる】
[動ガ下一]押しつぶされて、ぺしゃんこになる。ひしゃげる。「ボール箱が—・げる」
みじ・く【拉く】
[動カ四]細かく砕く。「某が—・かんと押っ取り振り上げ打つまさかり」〈浄・舎利〉
ら【拉】
[常用漢字] [音]ラ(慣) ラツ(慣) [訓]ひしぐ 強引に連れていく。「拉致(らち・らっち)」 [難読]拉麺(ラーメン)・拉薩(ラサ・ラッサ)・拉丁(ラテン)
ラサ【Lhasa】
《神の地の意》中国、チベット自治区の首府。同区南東部の標高3600メートルの高原に位置し、唐代には吐蕃(とばん)の都として知られた。ダライ=ラマの宮殿であったポタラ宮やトゥルナン寺がある。ラッサ...