じらいや【自来也/児雷也】
読本・草双紙・歌舞伎などに登場する人物。蝦蟇(がま)の妖術を使い、神出鬼没の活躍をする。中国、宋の沈俶撰(しんしゅくせん)の説話集「諧史」に現れる怪盗の我来也を翻案したもの。
じんぎ‐か【神祇歌】
勅撰和歌集の部立ての一。神事・祭礼などや神社参拝の際に詠んだ歌。後拾遺集に初めて設けられ、千載集以後は1巻として独立。
す‐ごし【簾越し】
すだれごし。「荒かりし浪の心はつらけれど—によせし声ぞ恋しき」〈後撰・恋三〉
すみぞめ‐の【墨染めの】
[枕]墨染めの色が暗いところから、「ゆふべ」「たそがれ」「くら」などにかかる。「—夕べになれば」〈古今・雑体〉 「—鞍馬の山に入る人は」〈後撰・恋四〉
ずいしょ【隋書】
中国の二十四史の一。隋代の歴史を記したもので、唐の太宗の勅により魏徴・長孫無忌らが撰。636年、帝紀5巻、列伝50巻が成立。656年に「経籍志」など志30巻を編入し、全85巻。
ず‐さん【杜撰】
[名・形動]《「杜」は宋の杜黙(ともく)のこと、「撰」は詩文を作ること。杜黙の詩が定形詩の規則にほとんど合っていなかったという「野客叢書」の故事から。「ずざん」とも》 1 詩や文章に、典拠の確か...
ず‐ろう【杜漏】
[名・形動]粗略で、手抜かりが多いこと。また、そのさま。杜撰脱漏(ずさんだつろう)。「—な企画」
せ【諾】
[感]承諾の意を表す応答の語。はい。うん。「否(いな)—とも言ひ放たれず憂きものは身を心ともせぬ世なりけり」〈後撰・恋五〉
せいいきすいどうき【西域水道記】
中国の地理・歴史書。5巻。清の徐松撰。1823年刊。天山南路・天山北路の地理や歴史を、実地調査をもとに、水系を中心に記述したもの。
せいかしゅう【井華集】
江戸後期の俳句集。2巻。高井几董(たかいきとう)著。寛政元年(1789)刊。上巻に春夏、下巻に秋冬の句を収めた自撰句集。