すっぽん‐もどき【鼈擬】
カメ目スッポンモドキ科の爬虫(はちゅう)類。一属一種。甲長約50センチ。スッポンに似るが甲の周縁部は硬い。淡水産で、汽水域にもすみ、四肢はオール状。ニューギニア・オーストラリア北部に分布。
たちばな‐もどき【橘擬】
バラ科の常緑低木。枝にはとげがあり、長楕円形の葉を密につける。初夏、黄白色の花が密生して咲き、実は平たい球形で橙黄色に熟す。中国の原産。庭木や生け垣などにする。ピラカンサ。ほそばのときわさんざし。
たては‐もどき【擬蛺蝶/立羽擬】
タテハチョウ科の昆虫。翅(はね)は橙黄色で、前後の翅に大小2個ずつの円紋、外縁に暗褐色の波状紋がある。九州南部以南にふつうにみられる。
つる‐うめもどき【蔓梅擬】
ニシキギ科の蔓性の落葉低木。山野にみられ、葉は楕円形で、互生。雌雄異株で、5月ごろ、黄緑色の小花をつける。実は丸く、熟すと三つに裂け、黄赤色の種子を露出する。つるもどき。《季 秋》
つる‐もどき【鶴擬】
ツル目ツルモドキ科の鳥。外形はツルに似るが、はるかに小形で全長約65センチ。全身褐色で白斑がある。中南米に分布。
とうつる‐もどき【藤蔓擬】
トウツルモドキ科の蔓性(つるせい)の常緑低木。葉は線状披針形で、先端は巻きひげとなる。白色の小花が円錐状に密生して咲く。果実は球形で赤く熟す。沖縄・台湾などに分布。
ひ‐ぎ【比擬】
[名](スル)他のものとくらべること。なぞらえること。「天下の物これに—すべきものなし」〈中村訳・西国立志編〉
ふうりん‐うめもどき【風鈴梅擬】
モチノキ科の落葉低木。山地に自生。ウメモドキに似る。雌雄異株。5月ごろ白色の花が咲き、実が柄の先に風鈴のようにぶら下がる。
も‐ぎ【模擬/摸擬】
[名](スル)本物や実際の場合と同じようにすること。「—実験」「外邦の風を—せしものにして」〈雪嶺・真善美日本人〉