ち‐ぢ【千千】
[名・形動] 1 数が非常に多いこと。また、そのさま。「大波が—に砕け散る」 2 種類・変化などに富むこと。また、そのさま。さまざま。「心が—に乱れる」
ちら◦う【散らふ】
[連語]《動詞「ち(散)る」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》散りつづける。しきりに散る。「秋萩の—◦へる野辺の初尾花仮廬(かりほ)に葺(ふ)きて」〈万・三六九一〉
ちら・す【散らす】
[動サ五(四)] 1 くっついているものを離し落とす。ばらばらに散るようにする。散乱させる。「花を—・す無情の嵐」「火花を—・す」「紋様を—・す」 2 あちらこちらに配る。ふりまく。分配したり、...
ちら‐ちら
[副](スル) 1 小さいものが飛び散るさま。「雪が—(と)舞いはじめる」 2 小さい光が強まったり弱まったり、また、細かく揺れ動いたりするさま。「漁(いさ)り火が—する」「画面が—する」 3 ...
ちらり‐ほらり
[副] 1 「ちらほら」に同じ。「梅の花が—(と)咲きはじめる」「友の消息が—(と)耳に入る」 2 小さな花びらなどが、ゆっくりとまばらに飛び散るさま。「桜の花びらが—(と)風に舞う」 3 すば...
ちり【散り】
1 建築で、二つの材面がわずかにずれた部分。 2 製本で、表紙が中身よりはみ出ている部分。上製本でみられる。 3 散ること。また、散らしたもの。「この夕(ゆふへ)降り来る雨は彦星の早漕ぐ舟の櫂(...
ちり‐か・う【散り交ふ】
[動ハ四]あちらこちらと入り乱れて散る。互いに散り乱れる。「木の葉の—・ふ音、水の響きなど、あはれも過ぎて」〈源・橋姫〉
ちり‐ぎわ【散(り)際】
花が散るとき。また、人の死ぬときについてもいう。「いさぎよい—」
ちり‐す・ぐ【散り過ぐ】
[動ガ上二]すっかり散る。「かざしの紅葉いたう—・ぎて」〈源・紅葉賀〉
ちり‐の‐まがい【散りの紛ひ】
入り乱れて散ること。散り乱れること。「あしひきの山下光るもみち葉(ば)の—は今日にもあるかも」〈万・三七〇〇〉