ぐり【屈輪/倶利】
堆朱(ついしゅ)や寺院建築などに用いられる、蕨(わらび)形の曲線の連続文様。ぐりぐり。
グロテスク【(フランス)・(英)grotesque】
[名]異様な人物や動植物などに曲線模様をあしらった装飾文様。古代ローマに始まる。 [形動]ひどく異様なさま。怪奇なさま。異様。グロ。「—な形」 [補説]書名別項。→グロテスク
けさだすき‐もん【袈裟襷文】
銅鐸(どうたく)の文様の一。斜め格子文の縦帯と横帯を直交させて鐸身を2列二段ないし三段に区切ったもの。
けもん‐りょう【花文綾】
花の文様のある綾(あや)。
けり‐ぼり【蹴り彫(り)】
彫金の技法の一。鏨(たがね)の刃先の一方を浮かせて蹴るようにして彫り、楔形(くさびがた)を点線状に連ねて文様を表すもの。
けんじょう‐はかた【献上博多】
《藩主黒田侯が江戸幕府に献上したところから》博多織の帯地の上等なもの。中央に独鈷(とっこ)形の文様が織り出してある。
けんもん‐しゃ【顕紋紗】
紗の地に平織りで文様をあらわした紋紗。狩衣(かりぎぬ)・水干(すいかん)・直垂(ひたたれ)などの生地に用いる。けんもんさ。けもんさ。
げんじ‐ぐも【源氏雲】
州浜(すはま)形に金箔を押したり、刺繍(ししゅう)したりして描いた雲形の文様。源氏絵によくみられるところからいう。
げんじ‐ぐるま【源氏車】
1 御所車(ごしょぐるま)。牛車(ぎっしゃ)。 2 紋所の名。御所車の車輪を図案化したもの。衣装や調度の文様などに用いる。
こ‐あおい【小葵】
1 ゼニアオイの別名。 2 ゼニアオイの花と葉に似た絵柄を組み合わせた文様。有職(ゆうそく)文様の一つで、天皇や親王の直衣(のうし)・下襲(したがさね)・半臂(はんぴ)・衵(あこめ)などに用いた。