むら‐き【斑気】
[名・形動]《「むらぎ」とも》気分が変わりやすいこと。また、そのさま。「—な性格」
むら‐ぎえ【斑消え】
ところどころ消えること。まだらに消え残ること。「—の雪の間から芽を出す」
むら‐ぎ・ゆ【斑消ゆ】
[動ヤ下二]ところどころ消える。まだらに消える。「嶺の雪—・えて、花かと見ゆる所もあり」〈平家・九〉
むら‐ぐい【斑食い】
毎回の食事量が一定でないこと。食べるときと食べないときの差があること。
むら‐ご【斑濃/叢濃/村濃】
1 染め色の名。同じ色でところどころを濃淡にぼかして染め出したもの。 2 「斑濃の威(おどし)」の略。
むらご‐の‐おどし【斑濃の威】
鎧(よろい)の威の一。白地に左右、または上下の一隅を濃淡に威しまぜとしたもの。
むら‐ち・る【斑散る】
[動ラ四]まばらに散る。「風吹けば空に—・る雲よりもうきて恋する人はまされり」〈忠岑集〉
むらむら・し【斑斑し】
[形シク]色の濃淡が一様でない。転じて、心が揺れて定まらない。「つき草の移し心やいかならむ—・しくもなりかへるかな」〈馬内侍集〉
もどろか・す【斑かす】
[動サ四] 1 まだらにする。「すり—・したる水干といふ袴(はかま)を着せて」〈枕・一一九〉 2 まぎらわしくする。まどわす。「国王より始めて民に至るまで心を—・し」〈今昔・四・一二〉
もどろ・く【斑く】
[動カ四] 1 まだらになる。入り乱れる。まぎれる。「あまりなることは目も—・く心地なむし給ひける」〈大鏡・道長上〉 2 船などがもたもたして進まなくなる。「もろこしの玉積む舟の—・けば思ひ定...