こう【斯う】
[副]《「か(斯)く」の音変化》 1 話し手の行動、または、聞き手よりも話し手に近い関係にある事物の状況をさす。このように。こんなふうに。「—書くのは誤りです」「—なったからには、覚悟しなければ...
こう‐いう【斯ういう】
[連体]このような。こんな。こうした。「とかく人生とは—ものだ」
こう‐こう【斯う斯う】
《「かくかく」の音変化》 [副]ある事柄を概括的に指し示すのに用いる。これこれ。かようかよう。「—こういうわけで来られなかった」「—しかじかの事情」 [感]呼びかけの語。これこれ。「—、おめ...
こう‐ざま【斯う様】
[形動ナリ]《「かくさま」の音変化》このようなさま。「源中納言は、—に好ましうは焚(た)き匂はさで」〈源・紅梅〉 [補説]「とざま」と対で用いられることが多い。
こう‐して【斯うして】
[副]このように。このようにして。「筆は—使う」 [接]前の事柄を受けて、その結果を述べるときに用いる。このようにして。かくして。「—戦後の日本は復興した」
こうっ‐と【斯うっと】
[感]《「こうと」の促音添加》すぐに判断しかねて考えるときに発する語。ええと。「郵便ですか。—。来ていました」〈漱石・それから〉
こう‐て【斯うて】
[副]《「かくて」の音変化》このような状態で。こうして。「さりとも、—疎(おろ)かには、よもなりはてさせ給はじ」〈源・宿木〉
こう‐と【斯うと】
[感]考えがまとまらず迷っているときに発する語。ええと。こうっと。「お前くらいな年紀(とし)で、と、—十六七だな」〈鏡花・葛飾砂子〉
こう‐よう【斯う様】
[形動ナリ]《「かくよう」の音変化》このよう。かよう。「—におどろかし聞こゆる類(たぐひ)多かめれど」〈源・賢木〉
こ‐の【此の/斯の】
[連体]《代名詞「こ」+格助詞「の」から》 1 空間的・心理的に、話し手に近い人や物をさす。「—人が僕の親友のA君です」「—本は誰のですか」 2 話し手が当面している事柄や場面をさす。今の。「—...