きた【北】
1 太陽の出る方に向かって左の方角。⇔南。 2 北風。《季 冬》「—寒しだまって歩くばかりなり/虚子」 [補説]地名・書名別項。
きた‐ざま【北様/北方】
北の方。北の方角。「その川より渡りて、—にさして行きて」〈宇津保・俊蔭〉
きた‐むき【北向き】
1 北の方角に向いていること。「—の部屋」 2 江戸中期、京都島原中堂寺町北側の長屋横町にいた下等の遊女。「京の—よりはおとりぬ」〈浮・一代男・七〉
き‐ほう【鬼方】
鬼門とされる方角。
き‐もん【鬼門】
1 陰陽道(おんようどう)で、邪悪な鬼が出入りするとして万事に忌み嫌われた艮(うしとら)(北東)の方角。また、その方角にあたる場所。 2 行くと悪いことに出あう場所。また、苦手な人物や事柄。「あ...
きもん‐かど【鬼門角】
鬼門の方角。また、その方角にあたる場所。「此の家—なる事を気にかけ」〈浮・織留・四〉
きもん‐よけ【鬼門除け】
鬼門の方角に神仏をまつり、災難を避けようとすること。うしとらよけ。
きゅう‐し【九紫】
九星の一。星では火星、方角では南。
きゅう‐てん【九天】
1 古代中国で、天を方角により九つに区分したもの。中央を鈞天(きんてん)、東方を蒼天(そうてん)、西方を昊天(こうてん)、南方を炎天、北方を玄天、東北方を変天、西北方を幽天、西南方を朱天、東南方...
きょう‐がた【京方】
1 京都方面。京の方角。「我もとは上下の行所なりければ、もし—の者あるやとて」〈義経記・三〉 2 京にある朝廷の味方。「—へ御降参候を」〈伽・三人法師〉