はやり【逸り/早り】
心がせくこと。勇みたつこと。「案内も知らぬ立河を、—のままに渡しかけて、水に溺れて亡びなば」〈太平記・二八〉
はや・る【逸る/早る】
[動ラ五(四)] 1 あせる。「心が—・る」 2 勇みたつ。「血気に—・る」
はや‐わかり【早分(か)り】
1 すばやく理解すること。のみこみのはやいこと。 2 要点を簡単に理解できるように工夫した解説書。「道路交通法—」
はや‐わざ【早技/早業】
すばやく巧みなわざ。また、すばやい動作や行為。「電光石火の—」
はよ【早】
《「はよう」の音変化》 [名]「早う」に同じ。「朝は—から畑に出る」 [副]「早う」に同じ。「—起きて遅う寝れば」〈滑・浮世風呂・四〉
はよう【早う】
《「はやく」のウ音便》 [名]早い時期。また、早い時刻。はよ。「—から精が出ますね」 [副]すぐに。早く。「—寝なさい」
ほととぎすだてのききがき【早苗鳥伊達聞書】
歌舞伎狂言。時代物。6幕。河竹黙阿弥作。明治9年(1876)東京新富座初演。伊達騒動を実録風に脚色したもの。実録先代萩。
わさ【早稲/早】
《「わせ」の交替形》他の名詞の上に付いて複合語をつくり、早熟の稲、または、早熟の意を表す。「—田」「—瓜」「—物」
わさ‐ごめ【早稲米】
早稲(わせ)の米。「駄賃馬に荷負ひをこせよ—を」〈仮・竹斎・上〉
わさ‐さ【早酒/醅】
醸造したまま、まだ火入れをしていない新酒。まだ、漉(こ)してない酒。わさざけ。〈色葉字類抄〉