さなえ‐たで【早苗蓼】
タデ科の一年草。田のあぜなどに生え、高さ30〜50センチ。茎の節は太く、赤みがかる。5月過ぎ、田植えのころに赤みを帯びた白い小花を密につける。
さなえ‐づき【早苗月】
陰暦5月の異称。さつき。《季 夏》
さなえ‐とんぼ【早苗蜻蛉】
1 トンボ目サナエトンボ科の昆虫。体は小形で、田植えのころに出現する。《季 夏》 2 サナエトンボ科の昆虫の総称。一般に中形で、黒色の地に黄色紋がある。サナエトンボ・ウチワヤンマなど。
さなえ‐どり【早苗鳥】
ホトトギスの別名。
さ‐なぶり【早苗饗】
「早上(さのぼ)り」に同じ。
さ‐のぼり【早上り】
田植えの終わりに田の神を送る祭り。さなぶり。代満(しろみ)て。→早降(さお)り
さ‐びらき【早開き】
早苗を植えはじめること。早苗開き。
さ‐まつだけ【早松茸】
6、7月ごろに出る早生のマツタケ。また、近縁のニセマツタケ。マツタケより早く出て、香りはないが、食用。さまつ。《季 夏》「—他国の水のこころかな/嘯山」
さ‐みどり【早緑】
若草や若葉の緑色。
さ‐もも【早桃】
1 水蜜桃(すいみつとう)の早生種。6月下旬ごろ市場に出るもの。《季 夏》「—剝(む)かれ昏るる海光沁(し)み入りぬ/斌雄」 2 スモモの一品種。実が5月ごろに熟すが、小さくてまずい。 [補説]...