けい‐めい【鶏鳴】
1 にわとりが鳴くこと。また、その鳴き声。「—暁(あかつき)を告げる」 2 一番どりの鳴くころ。夜明け。明け方。
けっ‐さ【譎詐】
いつわりあざむくこと。譎詭(けっき)。「—百端の心術の人」〈藤村・夜明け前〉
け‐りょう【仮令】
《たとえば、たといの意の漢語「仮令」を音読みにした語》 [副] 1 たとえば。「—郭公(ほととぎす)などは、山野を尋ね歩きて聞く心を詠む」〈無名抄〉 2 たとい。かりに。「—仏といふは…と知り...
けん‐さく【建策】
[名](スル) 1 計画を立てること。 2 「献策」に同じ。「あるいは堂上の公卿に—しあるいは長州人士を説き」〈藤村・夜明け前〉
けん‐しょう【顕証】
[名・形動ナリ]《「けんそう」とも》あらわで、人目につくこと。また、そのさま。「有り明けの月いみじく明かかりければ、—にこそありけれ、いかがすべからむ、と」〈大鏡・花山院〉
けん‐じょう【謙譲】
[名・形動]へりくだりゆずること。自分を低めることにより相手を高めること。また、控えめであるさま。謙遜(けんそん)。「—の美徳」「日ごろ—な性質で、名聞を好まない景蔵のような友人ですら」〈藤村・...
げき‐はく【激白】
[名](スル)隠していること、人の知らないことなどを、あからさまに打ち明けること。「秘めた恋を—する」「会社の裏事情を—」 [補説]週刊誌の見出しに多出。
げんせいかえん【原生花園】
渡辺喜恵子の長編大河小説のシリーズ名。昭和44年(1969)、「夜明け」「父と娘」「海鳴り」の全3部3巻を刊行。
鯉口(こいぐち)を切(き)・る
すぐに刀が抜けるように、刃を少し引き出しておく。鯉口をくつろげる。「刀を引き寄せ、—・って見せた」〈藤村・夜明け前〉
こう‐ぎょう【鴻業/洪業】
大きな事業。「神祖以来の—を一朝に廃滅するは」〈藤村・夜明け前〉