じょう‐せつ【定説】
1 「ていせつ(定説)」に同じ。「—を承り満足申して候」〈謡・山姥〉 2 疑いのないこと。決まっていること。「夜明けなば生き死にの—隠れあるまじと」〈浄・万年草〉
じょう‐ぼく【上木】
[名](スル)書物を印刷するため版木に彫ること。また、書物を出版すること。上梓(じょうし)。「篤胤(あつたね)先生の古史伝を伊那の有志が—しているように聞いていますが」〈藤村・夜明け前〉
じょ‐がく【女学】
女子の修めるべき学問。また、女子の学校。「追い追いと—もお取り建ての時勢に向かって」〈藤村・夜明け前〉
じょ‐ぶく【除服】
喪の期間が終わって、喪服を脱ぐこと。また、喪が明けること。いみあけ。
すいみつ‐とう【水蜜桃】
桃の栽培品種の一。果実が大きく水分と甘味に富む。中国の原産で、日本には明治期に導入。《季 秋》「さえざえと—の夜明けかな/楸邨」
すぐ‐ばけ【直ぐ化け】
遊女などが、客の心をつかむために、身の上などをありのままに打ち明けること。「粋の客は—を以て倒(こか)すべし」〈浮・禁短気・五〉
せきじ‐の‐とり【関路の鳥】
《中国春秋時代の孟嘗君がにせの鶏の鳴き声によって函谷関を脱出したという「史記」孟嘗君伝の故事をふまえて清少納言が詠んだ歌「夜をこめてとりのそらねにはかるとも世にあふ坂の関は許さじ」から》鶏の異称...
せき‐の‐と【関の戸/関の門】
関所の門。関門。せきど。また転じて、関所。「—も明け方近くなりにけり今なくとりはそらねならじな」〈続古今・雑中〉
せん‐しょ【戦書】
宣戦布告の文書。「交戦に及ぼうとの—をも送った」〈藤村・夜明け前〉
ぜつ‐だい【舌代】
1 「申し上げます」の意で、あいさつや値段表などの初めに書く語。口上書き。しただい。 2 口頭で伝える代わりに書いた、短いあいさつ。「一通の手紙を取り出して見せた。—として、…金兵衛にあてたもの...