かえる【蛙/蝦/蛤】
無尾目の両生類の総称。体は太短く、首のくびれがなく、目は上方に出て、口が大きい。前足に4本、後ろ足に5本の指と水かきをもつ。昆虫やミミズなどを舌で捕らえて食べる。声帯や鳴嚢(めいのう)をもち、鳴...
かえる‐かり【帰る雁】
[連語]春になって北へ帰る雁。行く雁。帰雁(きがん)。《季 春》「—きかぬ夜がちになりにけり/太祇」
かえる‐ご【蛙子】
おたまじゃくし。《季 春》
かえる‐さ【帰るさ】
帰る時。帰りがけ。かえさ。「一昨夜(おとつい)の—」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉 「われ行く—に見む」〈万・三七〇六〉
蛙(かえる)の目借(めか)り時(どき)
春、蛙が鳴くころの、すぐ眠くなる時期。蛙に目を借りられる意からとも、蛙が雌を求める「妻狩(めか)り」から転じたものともいう。《季 春》
かえる‐やま【帰山】
福井県中部、南越前町から敦賀市へ通じる峠一帯の呼び名。[歌枕]「—ありとは聞けど春霞立ち別れなば恋しかるべし」〈古今・離別〉
かお‐どり【顔鳥/容鳥/貌鳥】
《古くは「かおとり」》鳥の名。カッコウその他諸説があるが、実体不明。かおよどり。《季 春》「—に顔を並べて長閑なり/成美」「—の間なく屡鳴(しばな)く」〈万・三七二〉
かおよ‐どり【顔佳鳥/容佳鳥/貌佳鳥】
「顔鳥」に同じ。《季 春》
か‐が【夏芽】
春から夏に形成され、その年のうちに茎や花になる芽。なつめ。⇔冬芽(とうが)。
かがく‐かた【歌学方】
江戸幕府の職名。和歌に関する学問をつかさどった。元禄2年(1689)北村季吟・湖春の父子が任ぜられ、その後は北村家の世襲となる。