しばし【暫し】
[副]《「しまし」の音変化》少しの間継続するさま。しばらく。「歓声は—続いた」「—の別れ」「待て—」
しばらく【暫】
歌舞伎十八番の一。荒事(あらごと)の代表的演目。元禄10年(1697)江戸中村座の「参会名護屋」で初世市川団十郎が初演。毎年の顔見世狂言に使われた趣向で、明治以後に一幕物として独立した。
しばら‐く【暫く/姑く/須臾】
[副](スル)《「しまらく」の音変化》 1 すぐではないが、あまり時間がかからないさま。少しの間。しばし。「—お待ちください」「—して主人が現れた」 2 時間的にある程度長く続くさま。当分。「好...
しばらく‐ぶり【暫く振り】
[名・形動]再び同じことになるまでに、かなりの時間を経ていること。また、そのさま。久しぶり。「—に友人と会う」「—の休日」
しまし【暫し】
[副]《上代語》「しばし」の古形。「奈呉の海に舟—貸せ沖に出でて波立ち来やと見て帰り来む」〈万・四〇三二〉
しまし‐く【暫しく】
[副]《上代語》「しまし」に同じ。「—もひとりありうるものにあれや島のむろの木離れてあるらむ」〈万・三六〇一〉
しまら‐く【暫く】
[副]「しばらく」の古形。「—は寝つつもあらむを」〈万・三四七一〉