なげき‐くら・す【嘆き暮らす】
[動サ四]一日中嘆いて送る。嘆きながら月日を送る。「—・したる夕暮れ、常よりも面影におぼえ給へ」〈成尋母集・詞書〉
なごり‐な・い【名残無い】
[形][文]なごりな・し[ク]残るところがない。あとかたない。物事の影響や余韻がない。「打続いての快晴で空は—・く晴渡ッてはいたが」〈二葉亭・浮雲〉 「柴の戸をさすや日影の—・く春暮れかかる山の...
なず・む【泥む/滞む】
[動マ五(四)] 1 そのことに心がとらわれる。こだわる。執着する。「旧例に—・む」「強ちに外形に—・みて総ての物類を描擬するにあらず」〈逍遥・小説神髄〉 2 物事がはかばかしく進まないでいる。...
なつ‐の‐くれ【夏の暮れ】
1 夏の終わりごろ。 2 夏の日の夕暮れ時。《季 夏》
なで‐かしず・く【撫で傅く】
[動カ四]なでるように大切に世話をする。かわいがって育てる。「明け暮れまもりて、—・くこと限りなし」〈源・東屋〉
など‐よう【等様】
[連語]《「など」は副助詞》例を挙げ、ほかにも類似することのあることを表す。…などのよう。「つれづれなる夕暮れ、もしはものあはれなるあけぼの—に紛らはして」〈源・明石〉
ななつ‐や【七つ屋】
《「七(しち)」が「質(しち)」と同音であるところから》質屋のこと。「年の暮れに—の蔵へ行くことなどを」〈藤村・家〉
なにか‐と【何彼と】
[副]一つの物事に限定しない気持ちを表す。何やかやと。あれやこれやと。いろいろと。「暮れは—忙しい」
な‐の・る【名乗る/名告る】
[動ラ五(四)] 1 自分の姓名・身分などを相手に告げる。「名を—・ってから話を切り出す」 2 自分の名としていう。称する。「芸名を—・る」「二代目を—・る」 3 売り物の名を呼ぶ。「海老、鰯(...
なま‐ゆうぐれ【生夕暮れ】
夕暮れに間近いころ。たそがれ。「—になりにけり」〈平中・三六〉