かき‐まぎらわ・す【書き紛らはす】
[動サ四]だれの筆跡かわからないように書く。「そこはかとなく—・したるも」〈源・夕顔〉
かき‐まく・る【書き捲る】
[動ラ五(四)]非常な勢いで文字や文章などを書き続ける。「あちこちに原稿を—・る」
かき‐ま・ず【書き交ず】
[動ザ下二]いろいろなことをまぜて書く。また、いろいろの字体をまぜて書く。「消息文(せうそこぶみ)にも仮名(かんな)といふもの—・ぜず」〈源・帚木〉
かき‐みだ・る【書き乱る】
[動ラ四]とりとめもなく書き散らす。「げにそこはかとなく—・り給へるしもぞ」〈源・明石〉
かき‐もの【書き物】
1 書いたもの。文書。 2 文字や文章を書くこと。「—で一日中忙しい」
かき‐もよう【書(き)模様】
織物の生地などにあとから筆でかいた模様。→織り模様 →染め模様
かき‐もら・す【書(き)漏らす】
[動サ五(四)]うっかりして書くべき事柄を書かずにおく。書き落とす。「お礼の言葉を—・す」
かき‐もん【書(き)紋】
筆でかいた衣服の紋所。→染め抜き紋 →縫い紋
かき‐やく【書(き)役】
文書の草稿・下書きを作ったり、会議の内容などを記録したりする人。書記。
かき‐や・る【書き遣る】
[動ラ四] 1 手紙などを書いて送る。「いかではるばると—・り給ふらむ」〈源・浮舟〉 2 すらすらと書き進める。「涙のこぼるるを、袖のいとまなく、え—・り給はず」〈源・御法〉