かすみ‐まく【霞幕】
歌舞伎の大道具で、白地の木綿に浅葱(あさぎ)色で横霞を描いた幕。山台(やまだい)にいる浄瑠璃連中を隠すのに用いる。
かずさ‐もめん【上総木綿】
1 上総国で産出される木綿。 2 《1は丈(じょう)が短いため、「情(じょう)がない」にかけて》薄情なこと。また、その人。「なんぼ黒い色男でも—ぢゃあいかねえによ」〈洒・寸南破良意〉
かた‐ぐるし【片苦し】
[形動ナリ]片思いでせつない気持ちになるさま。「榊葉(さかきば)の常磐堅磐(ときはかきは)に木綿四手(ゆふしで)や—なる目な見せそ神」〈かげろふ・上〉
カタン‐いと【カタン糸】
《カタンはcotton》ミシン用の細い木綿糸。縒(よ)りをかけた糸にガス焼き・漂白・ろう引きなどの加工を施したもの。
かつらぎ‐おり【葛城織】
厚地の木綿綾織物。作業衣・白衣などに使用。
かみ‐がくれ【神隠れ】
1 神の姿が見えなくなること。「木綿四手(ゆふしで)に立ち紛れて、—になりにけりや」〈謡・賀茂〉 2 誰にも気づかれないように姿を隠すこと。「人忍ぶ、われにはつらき葛城(かづらき)の、—して遣り...
かみ‐しで【紙四手/紙垂】
木綿四手(ゆうしで)に対して、紙で作った四手。
か‐や【蚊帳/蚊屋】
夏の夜、蚊や害虫を防ぐため、四隅をつって寝床を覆う道具。麻・木綿などで粗く織って作る。かちょう。《季 夏》「—つるや晦日(みそか)の宵の更けにけり/万太郎」
かや‐じ【蚊帳地】
蚊帳に用いる布地。麻糸や木綿糸を粗く織ったもの。
かわち‐もめん【河内木綿】
河内地方で織られた、地厚な白木綿。帯芯・法被(はっぴ)・足袋・のれんなどに使われた。