お‐まつ【雄松/男松】
クロマツの別名。⇔雌松(めまつ)。
おり‐まつ【折り松】
薪(たきぎ)・篝火(かがりび)・松明(たいまつ)などにするために折った松の枝。「いでゐの殿上人の—するも」〈弁内侍日記〉
かかり‐の‐まつ【懸(か)りの松】
1 能舞台で、橋懸かりの前の白州に等間隔に植えられた3本の若松のうち、最も揚げ幕に近い松。三の松。 2 蹴鞠(けまり)をする場所の西北隅にある松。
かがみ‐の‐まつ【鏡の松】
能舞台で、鏡板(かがみいた)に描かれる老松の絵。奈良春日(かすが)神社の影向(ようごう)の松を写すという。
かざり‐まつ【飾り松】
門松(かどまつ)。松飾り。《季 新年》
かど‐の‐まつ【門の松】
「門松(かどまつ)」に同じ。
かど‐まつ【門松】
正月に家の門口に立てる飾りの松。元来、年神(としがみ)の依(よ)り代(しろ)であったとみられる。中世以降、竹を添える場合が多い。かどのまつ。まつかざり。《季 新年》「—の雪のあたたかに降りにけり...
かぶろ‐まつ【禿松】
葉の少ない松。二葉の松。若松。小松。「夜半の嵐に呼ばれては、答ふる野辺の—」〈浄・冥途の飛脚〉
かみ‐の‐まつ【神の松】
正月に神棚に飾る松。「榧(かや)、かち栗、—、山草の売り声もせはしく」〈浮・諸国ばなし・一〉 [補説]一説に、三宝荒神に供えるため、かまどの上に飾る松ともいう。
からふと‐まつ【樺太松】
グイマツの別名。