ふうにゅう‐たい【封入体】
細胞の内部に発現する異常な構造物。ウイルスの感染などにより、細胞質や細胞核の中に脂肪酸・たんぱく質・色素顆粒(かりゅう)などが集まって形成される。細胞封入体。
フェイル‐セーフ【fail-safe】
1 機械などで、一部に故障や誤操作があっても、安全なほうに作動する仕組み。 2 戦略核戦力の配備にあたって、偶発戦争を防止するためにとられている安全対策。
フェルミウム【fermium】
アクチノイドに属する超ウラン元素の一。熱核爆発実験の灰の中から、アインスタイニウムとともに発見された人工放射性元素。同位体のうち最も長い半減期のものは質量数257。元素記号Fm 原子番号100。
フェルミ‐ガンマせんうちゅうぼうえんきょう【フェルミγ線宇宙望遠鏡/フェルミガンマ線宇宙望遠鏡】
2008年6月、NASA(ナサ)(米航空宇宙局)が打ち上げたガンマ線観測衛星。名称は、宇宙線の加速機構の一つを初めて提唱したイタリアの物理学者エンリコ=フェルミに由来する。現名称以前にはGLAS...
フェルミこくりつかそくき‐けんきゅうじょ【フェルミ国立加速器研究所】
《Fermi National Accelerator Laboratory》米国の高エネルギー物理学研究所。1967年設立。イリノイ州シカゴ近郊に所在。名称は「原子炉の父」とよばれるエンリコ=...
フェルミ‐しゅくたい【フェルミ縮退】
フェルミ粒子の系が最低のエネルギー状態で示す縮退。電子などのフェルミ粒子はパウリの原理により、2個以上の粒子が一つのエネルギーおよびスピンの状態を占めることができない。したがって、その系を構成す...
フェルミ‐りゅうし【フェルミ粒子】
素粒子のうち、半整数スピンをもつ粒子や、奇数個の核子からなる粒子。電子・陽子・中性子や、ω(オメガ)粒子など。フェルミオン。→ボース粒子
フォイルゲン‐はんのう【フォイルゲン反応】
《Feulgen's reaction》ドイツの生化学者フォイルゲンにより開発されたDNAの検出反応。DNAが赤紫色に呈色する。核内DNAの定量などに用いられる。
フォトニュートロン【photoneutron】
光中性子。ガンマ線により原子核から放出される中性子。原子炉の停止後、この機構で生成される中性子が重要になることがある。
フォールアウト【fallout】
[名](スル)大気圏内核実験や原子力施設の事故などで大気中に放出された放射性物質が拡散し、地上に降下したもの(放射性降下物)。また、そうした人工放射性核種が降下すること。放射性降灰。→死の灰