やい‐ごめ【焼い米】
「やきごめ」の音変化。「—を桶に入れて一人食ひて」〈沙石集・八〉
やく‐せん【役銭】
1 中世、所得に応じて課された銭納の雑税。酒屋役・倉役などの類。 2 江戸時代、大工・桶屋・石屋・鳶職(とびしょく)など、主に商工業者に課せられた雑税。
やま‐おろし【山卸(し)】
清酒醸造の際に、酒母を仕込む桶の中で蒸米をすりつぶし、糖化を促すこと。
やり‐がんな【槍鉋/鐁】
《「やりかんな」とも》反った槍の穂先のような刃に長い柄を付けた鉋。突くようにして削る。室町時代に台鉋が現れるまで広く用いられ、今日では桶・たんす作りで使う前鉋がこの一種。
ゆい‐のう【結納】
婚約成立のしるしに、両当事者かその親が金銭または品物を取り交わすこと。また、その儀式や金品。 [補説]「言い入れ」を「ゆいいれ」となまり、それに当てた「結納」を湯桶(ゆとう)読みしたもの。
ゆ‐おけ【湯桶】
1 入浴の際に用いる、湯を入れる桶。 2 茶道具の一種。寒中、露地の蹲踞(つくばい)に湯を入れて出す桶。
ゆ‐つぎ【湯次/湯注】
「湯桶(ゆとう)」に同じ。
ゆとう‐よみ【湯桶読み】
《「ゆ」は「湯」の訓読み、「とう」は「桶」の音読みであるところから》漢字2字でできている熟語で、上の字を訓で、下の字を音で読むこと。「夕刊(ゆうかん)」「手本(てほん)」などの類。⇔重箱読み。
ゆ‐ぶね【湯船/湯槽】
1 入浴用の湯を入れ、人がその中に入る大きな箱または桶。浴槽。 2 江戸時代、船内に浴槽を設け、停泊中の船を回り、料金を取って船乗りや客を入浴させた船。
ようすい‐おけ【用水桶】
火災に備えて水をためておく桶。天水桶など。