からす‐だな【烏棚】
床の間・書院などのわきに設ける、上下二組みの違い棚のある棚。
がき‐だな【餓鬼棚】
盂蘭盆に、無縁仏を供養するために設ける棚。祖霊を迎える盆棚とは別に作られる。無縁棚。
がんぎ‐だな【雁木棚】
床の間や書院に設ける棚の一。3枚の棚板を左右から入れ違いに架けたもの。
くま‐たな【熊棚】
ツキノワグマが樹上で木の実を食べたあと、折れた小枝が残されて鳥の巣のような形になったもの。くまだな。くまのたな。
くるま‐とだな【車戸棚】
容易に動かせるように下部に小さな車輪をつけた戸棚。
くろ‐だな【黒棚】
黒漆で全体を塗った三段または四段の棚。女子が手回りの道具を載せたりするもの。室町時代以後、婚礼道具となった。くろみだな。
くろ‐みだな【黒御棚】
「黒棚(くろだな)」に同じ。
けしょう‐だな【化粧棚】
床の間や書院などのわき上部に設ける飾り棚。棚板を4枚用いる。
こうじん‐だな【荒神棚】
荒神を祭る棚。多く台所のかまどの上などに設ける。
こ‐だな【蚕棚】
蚕を入れて飼うかごをのせておく棚。かいこだな。《季 春》