にが‐びゃくどう【二河白道】
浄土教で、阿弥陀仏(あみだぶつ)の救いを説く比喩(ひゆ)。火の河と水の河を人の貪欲と怒りにたとえ、この間にある白い道は極楽に通じる道で、往生を願う信心にたとえる。びゃくどう。
ねんぶつ‐おうじょう【念仏往生】
仏語。一心に阿弥陀仏を念じ、または名号(みょうごう)を唱えて、極楽に往生すること。→諸行往生
ねんぶつ‐しゅう【念仏宗】
念仏によって極楽浄土に往生することを求める宗派。浄土宗・浄土真宗・時宗(じしゅう)など。
のり‐の‐ふね【法の舟】
仏法が極楽浄土の彼岸に衆生(しゅじょう)を運ぶことを、舟にたとえていう語。法船(ほうせん)。「—さして行く身ぞもろもろの神も仏もわれをみそなへ」〈新古今・釈教〉
ハシュトベヘシュト‐きゅうでん【ハシュトベヘシュト宮殿】
《Kakh-e Hasht Behesht》イラン中部の都市イスファハーンにある宮殿。シャヒードラジャーイー公園内に位置する。名称は「八天宮、八つの極楽」を意味する。17世紀、サファビー朝スライ...
はす‐いと【蓮糸】
ハスの繊維で作った糸。俗に、極楽往生の縁を結ぶという。はすのいと。
はす‐の‐うてな【蓮の台】
仏・菩薩(ぼさつ)の座る蓮の花の台座。また、極楽浄土に往生した者が座るという蓮の花の座。蓮台(れんだい)。はちすのうてな。
はちす‐の‐いと【蓮の糸】
ハスの茎や葉からとれるという糸。極楽往生の縁を結ぶとされる。「この世より—に結ぼほれ西に心のひく我が身かな」〈新続古今・八〉
はちよう‐の‐はちす【八葉の蓮】
極楽浄土にある、花弁が8枚のハスの花。八葉の蓮華(れんげ)。
はっくどく‐すい【八功徳水】
仏語。極楽浄土などにあって、八つの功徳を備えている水。倶舎論(くしゃろん)では、甘・冷・軟・軽・清浄・不臭・飲時不損喉・飲已不傷腸の八徳。はちくどくすい。八徳(はっとく)。