くし‐の‐かみ【酒の司/酒の長】
酒のことをつかさどる首長。「この御酒(みき)は我が御酒ならず—常世(とこよ)にいます」〈記・中・歌謡〉
くどき‐うた【口説き歌】
民謡などで、長編の叙事歌謡を同じ旋律の繰り返しにのせて歌うもの。盆踊りに歌う踊り口説き、木遣(きや)りに歌う木遣り口説きなどがある。口説き。口説き節。
くに‐の‐まほろば【国のまほろば】
「国のまほら」に同じ。「大和(やまと)は—」〈記・中・歌謡〉
くぶ‐つつ【頭椎/頭槌】
「頭椎(かぶつち)の大刀(たち)」に同じ。「みつみつし久米の子が—い石槌(いしつつ)い持ち」〈記・中・歌謡〉
くめ‐うた【久米歌/来目歌】
古代歌謡のうち、記紀の神武天皇の条にある久米部(くめべ)が歌ったとされる6首の歌。また、特に久米舞に用いる歌をいう。
くも‐い【雲居/雲井】
《「居」はすわるの意。「井」は当て字》 1 雲のある場所。雲のたなびいている所。大空。「みずからを—のひばりに比べ」〈倉田・愛と認識との出発〉 2 雲。「はしけやし我家(わぎへ)の方よ—立ち来(...
くやし・い【悔しい/口惜しい】
[形][文]くや・し[シク] 1 物事が思うとおりにならなかったり、はずかしめを受けたりして、あきらめがつかず、腹立たしい気持ちだ。残念でたまらない。「負けて—・い思いをする」「—・かったら見返...
くるお・す【狂ほす】
[動サ四]狂ったような行いをさせる。狂わせる。「少名御神(すくなみかみ)の神寿(かむほ)き寿き—・し」〈記・中・歌謡〉
くるす‐ばら【栗栖原】
栗の木が多く生えている原。「引田(ひけた)の若—若くへに率寝(ゐね)てましもの老いにけるかも」〈記・下・歌謡〉
くわし‐め【美し女/細し女】
美しい女。美人。「賢(さか)し女を有りと聞かして—を有りと聞こして」〈記・上・歌謡〉