た‐うた【田歌】
田植えの仕事歌。また、それを儀式歌謡にしたもの。大嘗祭(だいじょうさい)の田舞、各地の社寺の田植え神事や田遊びの田植え歌に古い田歌が残る。《季 夏》「午(うま)の貝—音なく成りにけり／蕪村」
たか‐き【高城】
山地にある城。高い土地に構えたとりで。「宇陀(うだ)の—に鴫罠(しぎわな)張る」〈記・中・歌謡〉
たか‐ひかる【高光る】
［枕］空高く輝き光る意から、「日」にかかる。「—日の御子(みこ)やすみしし我が大君」〈記・中・歌謡〉
たかゆく‐や【高行くや】
［枕］隼(はやぶさ)が空高く飛んでいく意から、人名「はやぶさわけ」にかかる。「—はやぶさわけさざき取らさね」〈記・下・歌謡〉
た‐くふら【手腓】
「たこむら」に同じ。「さ猪(ゐ)待つと我が立たせば—に虻(あむ)掻き着き」〈雄略紀・歌謡〉
たく‐ぶすま【栲衾】
［名］コウゾなどの繊維から作った夜具。「むしぶすま柔(にこ)やが下に—さやぐが下に」〈記・上・歌謡〉 
［枕］たくぶすまの色が白いところから、「しら」にかかる。「—白山風(しらやまかぜ)の寝(...
た・ぐ【食ぐ】
［動ガ下二］食う。飲む。「米だにも—・げて通らせ」〈皇極紀・歌謡〉
たぐ・う【類う／比う】
［動ワ五（ハ四）］ １ 同等のものとして肩を並べる。匹敵する。「この世に—・うべきものがない」 ２ 並ぶ。添う。「たぐひよく—・へる妹を」〈孝徳紀・歌謡〉 ３ 共に行く。伴う。「雪あられなどの...
たけ‐ち【高市】
《「たかいち」の音変化》土地の高い所にある市。「大和のこの—に小高る市の高処(つかさ)」〈記・下・歌謡〉
た‐こむら【手腓】
腕の内側の肉のふくれている部分。たくふら。「—に虻(あむ)掻き着き」〈記・下・歌謡〉
