やなぎ‐ばし【柳箸】
正月の祝い膳(ぜん)用の、柳の木で作った太箸。折れにくく縁起がよいとされる。《季 新年》「—今年は母の亡かりけり/碧童」
やはず‐もち【矢筈餅】
江戸時代の武家で、正月の具足の祝い用の矢筈形にした餅。
やぶ‐いり【藪入り】
[名](スル)《草深い田舎に帰る意から》正月と盆の16日前後に奉公人が主人から休暇をもらって、親もとなどに帰ること。また、その時期。特に正月のものをいい、盆のものは「後(のち)の藪入り」ともいう...
やぶ‐こうじ【藪柑子】
サクラソウ科の常緑小低木。低い山地の林内に生え、高さ約15センチ。葉は長楕円形で先がとがり、質は厚くてつやがある。夏、数個の白い小花を下向きにつけ、冬に赤い実を結ぶ。鉢植えなどにし、正月の飾りに...
やり‐はご【遣り羽子】
「追い羽根」に同じ。《季 新年》「—は正月めきし景色なり」〈浄・五枚羽子板〉
ゆうぎり‐いざえもん【夕霧伊左衛門】
遊女夕霧とその愛人藤屋伊左衛門。また、二人の情話を扱った歌舞伎・浄瑠璃などの一系統。歌舞伎「夕霧名残の正月」、浄瑠璃「夕霧阿波鳴渡」「傾城阿波の鳴門」「廓文章」など。
ゆう‐ぜち【夕節】
夕方にする節振舞(せちぶるまい)。盆や正月などの節日(せちにち)の夕方にごちそうすること。「—の人に紛れて入りにけり」〈浄・五枚羽子板〉
ゆき‐まつり【雪祭(り)】
1 長野県下伊那郡阿南町新野(にいの)の伊豆神社で、その年の豊作を祈って正月14日から15日にかけて行われる祭り。田楽や古風な猿楽などが夜を徹して行われる。《季 新年》 2 雪の多い地方で、さま...
ゆざ【遊佐】
山形県飽海(あくみ)郡の地名。庄内平野の北部に位置する。小正月行事のあまはげは、ユネスコの無形文化遺産。
よう‐しゅん【陽春】
1 陽気のみちた暖かい春。「—の候」 2 陰暦正月の異称。