しに‐づら【死に面】
死に顔。また、死人のような顔。
しに‐てんごう【死にてんがう】
《「てんごう」は戯れの意》死ぬまねをすること。狂言自殺。「この忙しき中に、無用の—と存じた」〈浮・胸算用・二〉
しに‐でたち【死に出立ち】
「死に出(い)で立ち」に同じ。「嫁入りする日は—、葬礼の儀式と聞く」〈浄・薩摩歌〉
しに‐どき【死に時】
死ぬ時。死ぬべき時。死ぬのにふさわしい時機。
しに‐どこ【死に所/死に処】
「しにどころ」に同じ。
しに‐どころ【死に所/死に処】
死ぬのにふさわしい場所や場合。しにどこ。
しに‐のこ・る【死に残る】
[動ラ四]他の者が死んで、その人だけが生き残る。死に後れる。「—・る人あらば、我が忠戦を語って子孫に留むべし」〈太平記・九〉
しに‐はじ【死に恥】
死後に残る恥。「—をさらす」⇔生き恥。
しにはだ‐たち【死に膚断ち】
国つ罪の一。死んだ人の肌を切り裂くこと。→生き膚断ち「国つ罪と、生き膚断ち、—」〈祝詞・六月晦大祓〉
しに‐は・てる【死に果てる】
[動タ下一][文]しには・つ[タ下二] 1 完全に死んでしまう。命が尽きる。「一撃であえなく—・てた」 2 ことごとく死ぬ。死に絶える。「子孫はみな—・てた」