死(し)に水(みず)を取(と)・る
死に際の人の唇を水でしめしてやる。転じて、臨終まで介抱する。「父の—・る」
しに‐め【死に目】
死に際。臨終。「親の—にあえない」
しに‐もうけ【死に設け】
死ぬ用意。死に支度。死に用意。「ただ—をせよと夢に見給ひければ」〈栄花・玉の飾り〉
しに‐ものぐるい【死に物狂い】
死ぬことも恐れないでがんばること。「—になって戦う」
しに‐やまい【死に病】
命の助かる見込みのない病気。しにやみ。死病(しびょう)。「もしひょっと—受けたりとも」〈浄・氷の朔日〉
しに‐よう【死に様】
「しにざま1」に同じ。
しに‐よく【死に欲】
死ぬまぎわになってもまだ欲が深いこと。また、死ぬ時期が近づくに従ってますます欲が深くなること。
しに‐わかれ【死に別れ】
死に別れること。死別(しべつ)。⇔生き別れ。
しに‐わか・れる【死に別れる】
[動ラ下一][文]しにわか・る[ラ下二]一方が死に、他方が生き残って永久に別れることになる。死別する。「親と—・れる」