がっ‐さい【合切】
何もかも。全部。残らず。多く他の語と複合して用いられる。「一切(いっさい)—」
がらり
[副] 1 残らず。そっくり。「山城屋といふくつわへ…命—に身を売りて」〈浄・淀鯉〉 2 即座に。すぐさま。「それ縛れと言ふや否や、—後ろ手三寸縄」〈浄・兜軍記〉
[名]給料などを前もって全...
くる‐べ・く【転べく】
[動カ四] 1 くるくると回る。くるめく。「いと広き殿のうちに残らず—・き歩けば」〈大鏡・伊尹〉 2 目がくるくる回る。目まいがする。くるめく。〈名義抄〉
こぞっ‐て【挙って】
[副]《「こぞりて」の音変化》一人も残らず。全員で。「村中が—祭りを楽しむ」
こぞり‐て【挙りて】
[副]残らずすべて。だれもかれも。こぞって。「世—信ぜず」〈栄花・疑ひ〉
こぞ・る【挙る】
[動ラ五(四)] 1 残らず集める。「精鋭を—・る」 2 ことごとく集まる。残らずそろう。→挙(こぞ)って「音に聞こゆる為朝(ためとも)見んとて—・り給ふ」〈古活字本保元・上〉
ことごと‐く【悉く/尽く】
[副]問題にしているもの全部。残らず。すべて。みな。「財産を—投げ打つ」「見るもの聞くもの—が珍しい」
薦(こも)を被(かぶ)・る
乞食(こじき)になる。「身体残らずうち込み—・るより外はなし」〈浮・諸艶大鑑・五〉
ごっそり
[副] 1 余すところなく全部。根こそぎ。残らず。「—(と)盗まれる」「土砂が—(と)崩れる」 2 数量の多いさま。「株で—(と)もうける」
さら・う【攫う/掠う】
[動ワ五(ハ四)]《「浚(さら)う」と同語源》 1 油断につけこんで奪い去る。気づかれないように連れ去る。「波に足を—・われる」「子供を—・う」「鳶(とんび)に油揚(あぶらげ)を—・われる」 2...