いっ‐ぱつ【一髪】
1 1本の髪の毛。 2 遠くの山々の景色が、1本の髪の毛のようにかすかに見えること。「青山—」 3 《1本の髪の毛をはさむほどのゆとりしかない意から》非常に差し迫っていること。余裕のないこと。「...
一髪(いっぱつ)千鈞(せんきん)を引(ひ)く
《韓愈「与孟尚書書」から》ひとすじの細い髪の毛で千鈞の重さのものを引く。非常に危険なことをするたとえ。
いっ‐ぱん【一斑】
《ヒョウの毛皮にあるたくさんのまだら模様のうちの一つの意から》全体からみてわずかな部分。一部分。「研究の—を披瀝(ひれき)する」
いっぺん‐とう【一辺倒】
特定の対象だけに心を傾けて、他は顧みないこと。「アメリカ—の政策」「夏はもっぱらビール—だ」 [補説]第二次大戦後、毛沢東の論文で使われ流行した語。
いつくしま‐の‐たたかい【厳島の戦い】
弘治元年(1555)、毛利元就(もうりもとなり)が、主人の大内義隆を殺害した陶晴賢(すえはるかた)を厳島で討った戦い。以後毛利氏は中国地方で勢力を拡大した。
いでんてき‐たけい【遺伝的多型】
同一種の生物集団の中に遺伝子型の異なる複数の個体群が共存していること。血液型や毛髪・虹彩の色の違いなどがこれにあたる。→多型 →遺伝子多型
いと‐おどし【糸威】
鎧(よろい)の威(おどし)の一。糸の平組の緒で札(さね)を綴(つづ)ったもの。糸の色によって、赤糸威・黒糸威などという。糸毛。
いと‐げ【糸毛】
1 「糸毛の車」の略。 2 「糸威(いとおどし)」に同じ。
いとげ‐の‐くるま【糸毛の車】
牛車(ぎっしゃ)の屋形の表を色糸で飾ったもの。主に女性用。地位により青糸毛・紫糸毛・赤糸毛などがある。毛車(けぐるま)。
いと‐にしき【糸錦】
1 数種の色糸で文様を織り出した織物。女帯地などに用いる。近世初期に中国から伝来。主産地は、京都・桐生。 2 《組糸で皮を連ねてつづるところから》毛皮で作った衣。皮衣(かわごろも)。