おもい‐かえ・る【思ひ返る】
[動ラ四]前と同じ気持ちになる。「年来(としごろ)悪を好むと云へども、—・りて善に趣きぬれば」〈今昔・一五・二二〉
おもいきっ‐て【思い切って】
[副] 1 ためらう気持ちを振り切って物事をするさま。決心して。「—秘密を打ち明ける」 2 ためらうことなく物事をするさま。思い切り。「—バットを振る」
おもい‐き・ゆ【思ひ消ゆ】
[動ヤ下二]気持ちが沈んでしょんぼりする。「白雪の降りて積もれる山里は住む人さへや—・ゆらむ」〈古今・冬〉
おもい‐さま・す【思ひ醒ます】
[動サ四]気持ちを静める。迷いを捨て平常の心を取り戻す。「強ひてこのことを—・さむと思ふ方にて」〈源・若菜下〉
おもい‐しずま・る【思ひ鎮まる】
[動ラ四] 1 心が落ち着く。気持ちがしずまる。「そのほど過ぎなば、世にあるべきと—・りて」〈浜松・四〉 2 もの静かに落ち着いている。冷静である。「あまりうるはしき御有様のとけがたく恥づかしげ...
おもい‐しず・む【思ひ沈む】
[動マ四]物思いに気持ちが沈む。気がふさぐ。「女はさらにもいはず—・みたり」〈源・明石〉
おもい‐す・ぐ【思ひ過ぐ】
[動ガ上二]思う気持ちがなくなる。忘れる。「—・ぐべき君にあらなくに」〈万・四二二〉
思(おも)い立(た)ったが吉日(きちじつ)
何かをしようという気持ちになったら、その日が吉日と思ってすぐに始めるのがよい。思い立つ日が吉日。
おもい‐なお・る【思ひ直る】
[動ラ四]考えが変わる。気持ちが改まる。「いづくをまた—・るべき折とか待たむ」〈源・真木柱〉
おもい‐の‐たけ【思いの丈】
思うことのありったけ。特に、恋い慕う気持ちのすべて。思いの限り。「—を打ち明ける」