はっ‐く【発句】
1 漢詩で、絶句の第1句、律詩の第1・2句。起句。 2 和歌の第1句、または第1・2句。 3 ⇒ほっく(発句)
ばんすらく【万春楽】
平安時代、踏歌(とうか)に用いた囃子詞(はやしことば)の一。七言八句の漢詩の各句の末に唱えたもので、また、その歌曲全体をもいう。男踏歌用。ばんしゅんらく。ばんずんらく。
ひょう‐おこり【平起(こ)り】
漢詩の絶句および律詩で、第1句の第2字が平字(ひょうじ)であること。また、その詩。ひょうき。→仄(そく)起こり
ひょう‐そく【平仄】
1 漢字の平声(ひょうしょう)と仄声(そくせい)。→四声 2 漢詩の近体詩における、平声字と仄声字の規則的な配列。平仄法。
平仄(ひょうそく)が合(あ)わ◦ない
漢詩を作るときに守るべき平声字と仄声字の配列が合わない。転じて、物事の筋道がたたない。「—◦ない話」
ふしょうしゅう【覆醤集】
石川丈山の漢詩文集。寛文11年(1671)刊。2巻1冊。→新編覆醤集
ふ・する【賦する】
[動サ変][文]ふ・す[サ変] 1 割り当てる。課する。「税金を—・する」 2 漢詩などを作る。「決別の詩を—・する」
ふそうしゅう【扶桑集】
平安中期の漢詩集。16巻。7巻・9巻のみ現存。紀斉名(きのただな)撰。長徳年間(995〜999)成立。平安中期の漢詩を収める。
ふみ【文/書】
1 文字で書きしるしたもの。文書。書物。「様々の—を作りし中にも」〈鴎外・舞姫〉 2 手紙。書状。「急ぎの—」「恋—」 3 学問。特に漢学。「明けがたに—など講じて、とく人々まかで給ふ」〈源・鈴...
ふみ‐つくり【文作り】
漢詩を作ること。また、その人。「—韻塞(ゐんふたぎ)などやうのすさびわざどもをもしなど」〈源・賢木〉