いよ‐なだ【伊予灘】
瀬戸内海西部、佐田岬半島から屋代(やしろ)島にかけて広がる海域。北東は安芸(あき)灘に、西は周防(すおう)灘に接する。
いりあい‐の‐かね【入相の鐘】
日暮れ時に寺でつく鐘。また、その音。晩鐘。「智恩院の桜が—に散る春の夕べに」〈鴎外・高瀬舟〉
いり‐はま【入(り)浜】
塩田の一。満潮面よりも低い海岸に海水を流入させて製塩する法。江戸初期から瀬戸内海で発達。⇔揚げ浜。
いれ‐もじ【入れ文字】
和歌の中に特定の文字を隠して詠み入れること。例えば「うつせみ」を詠み込んだ「波のうつ瀬見れば玉ぞ乱れける拾はば袖にはかなからむや」〈古今・物名〉の類。
いわ‐き【岩城/石城】
1 岩で囲まれた、石のとりでのような所。岩窟(がんくつ)。 2 棺を納める石室。「事しあらば小泊瀬(をはつせ)山の—にも隠らば共にな思ひ我が背」〈万・三八〇六〉
いわぎ‐じま【岩城島】
愛媛県北部、瀬戸内海中央部の芸予(げいよ)諸島中の島。最高峰は積善山(標高370メートル)。面積8.5平方キロメートルで、ほぼ三角形の形状をしている。北は生口(いくち)島(広島県)、西は伯方(は...
いわくに【岩国】
山口県東部の市。瀬戸内海に面する。もと吉川(きっかわ)氏の城下町、明治以後は繊維工業地として発展。臨海地帯は第二次大戦後、石油化学コンビナートが成立。錦川に錦帯橋が架かる。天然記念物シロヘビの生...
いわ‐せ【岩瀬/石瀬】
石の多い川瀬。「直に行かず此(こ)ゆ巨勢路(こせぢ)から—踏み求(と)めぞわが来し恋ひてすべなみ」〈万・三三二〇〉
いわせ【岩瀬】
姓氏の一。 [補説]「岩瀬」姓の人物岩瀬京伝(いわせきょうでん)岩瀬忠震(いわせただなり)
いわ‐なみ【岩波】
岩に寄せる波。「きぶね川玉ちる瀬々の—に氷を砕く秋の夜の月」〈千載・神祇〉