あい‐び【合(い)火】
喪など忌み事のある家の火を用いること。一般には「合い火を食う」といってきらった。→別火(べっか)
あお‐び【青火】
鬼火。幽霊火。燐火(りんか)。
悪業(あくごう)の猛火(みょうか)
悪事の報いが大きいことを、燃えさかる火にたとえたもの。
あ‐こ【下火/下炬】
《唐音》禅宗で、火葬のときに導師が遺体を焼く燃料に火をつけること。のちには偈(げ)を唱えてしぐさをするだけになった。秉炬(ひんこ)。
あし‐び【葦火】
干した葦を燃やすたき火。《季 秋》「忽に燃えほそりたる—かな/虚子」
あぜ‐び【畦火】
早春、害虫駆除のために田畑の畦を焼く火。《季 春》
あつ‐び【熱火】
盛んに燃えている火。烈火。
あと‐び【後火/跡火】
1 嫁に行く娘を生家から送り出したあと、門前でたく火。 2 葬式を出したあとに門前でたく火。送り火。「—の火箸といふこと、などてか、世になきことならねど」〈枕・一四一〉
あのよからのひ【あの世からの火】
松谷みよ子による児童文学作品。第二次大戦後の朝鮮半島からの引き揚げを主題とする。「直樹とゆう子の物語」シリーズの最終作(第5作)。平成5年(1993)刊。翌平成6年(1994)、小学館文学賞(現...
あふれ‐び【溢れ火】
ガスこんろに置いたやかんや鍋の側面から火がはみでた状態。また、その火。