よ‐ざくら【夜桜】
1 夜見る桜の花。また、夜の花見。《季 春》「—やうらわかき月本郷に/波郷」 2 特に江戸吉原で、仲の町の通りに植えられた桜。竹垣で囲ってぼんぼりを立て、夜は灯を入れて遊客をさそったもの。「—は...
よ‐だき【夜焚き】
《「よたき」とも》夜、集魚灯をともし、光に集まってきた魚をとる漁法。《季 夏》
よとう‐が【夜盗蛾】
ヤガ科のガ。翅(はね)の開張約4.5センチ。全体に暗褐色で、前翅に不規則な斑紋をもつ。夜に活動し灯火に集まる。幼虫は夜盗虫(よとうむし)。《季 夏》
よ‐どまり【夜泊(ま)り】
[名](スル) 1 船が、夜、停泊して過ごすこと。「港に—する船の灯火」 2 夜、よそに泊まること。特に、遊里などに泊まること。「—の客」
よ‐みせ【夜店/夜見世】
1 夜、路上などで品物を並べて売る店。《季 夏》「引いて来し—車をまだ解かず/虚子」 2 遊郭で、夜に見世を張ること。「昼にもまさる灯火(ともしび)は月常住の—かや」〈浄・淀鯉〉
よめ‐が‐きみ【嫁が君】
ネズミの別名。特に正月三が日に忌み詞として使う。《季 新年》「行灯(あんどん)の油なめけり—/子規」
よめ‐じょ【嫁女】
「嫁(よめ)」に同じ。「『—、—』と源三郎、二声呼んで」〈鏡花・歌行灯〉
よろこびもかなしみもいくとしつき【喜びも悲しみも幾歳月】
木下恵介監督・原作による映画の題名。昭和32年(1957)公開。灯台守の夫婦の半生を描く。出演、佐田啓二、高峰秀子ほか。昭和61年(1986)には木下自身によるリメーク作品「新喜びも悲しみも幾歳...
世(よ)を張(は)・る
見えを張る。外観を繕う。「灯火(ともしび)の消ゆるまで—・るこそうたてけれ」〈浮・椀久一世〉
ライティング‐ボックス【lighting box】
商品などを撮影するとき、背景を整理し、光線を和らげて影の出ないようにするための箱。品物は中に入れる。自然光・電灯ともに使える。撮影ボックス。