あかね‐さし【茜さし】
[枕]「茜さす」と同意で、連用形として動詞「照る」にかかる。「—照れる月夜(つくよ)に」〈万・二三五三〉
髪(かみ)上(あ)・ぐ
1 髪を結う。「今より以後、男女ことごとくに—・げよ」〈天武紀〉 2 成人した女子が、下げ髪を結い上げる。「橘の照れる長屋に我が率寝(ゐね)し童女(うなゐ)放髪(はなり)に—・げつらむか」〈万・...
つ◦らむ
[連語]《完了の助動詞「つ」の終止形+推量の助動詞「らむ」》…てしまっているだろう。…ただろう。「橘の照れる長屋に我(わ)が率(ゐ)寝し童女(うなゐ)放りに髪上げ—◦らむか」〈万・三八二三〉 「...
てれ【照れ】
照れること。「まだ—がある」
てれ‐しょう【照れ性】
[名・形動]ちょっとしたことにも照れる性分であること。また、そのさま。「—な(の)人」
てれ‐や【照れ屋】
すぐ照れる性分の人。照れ性の人。はにかみ屋。
まえ‐つ‐きみ【公卿/卿/大夫】
《「前つ君」の意》天皇の御前に仕える人を尊敬していう語。また、朝廷に仕える高官・侍臣の総称。「島山に照れる橘(たちばな)うずに刺し仕へ奉るは—たち」〈万・四二七六〉
ゆ‐つき【斎槻】
神聖で清浄なツキの木。一説に、奈良県桜井市巻向(まきむく)山の一峰の名とも。いつき。「長谷(はつせ)の—が下に隠したる妻あかねさし照れる月夜(つくよ)に人見てむかも」〈万・二三五三〉