ぎ‐が【巍峨】
[ト・タル][文][形動タリ]山や建造物などが高くそびえ立つさま。「農商務省の官衙(かんが)が—として聳(そびえ)て居たり」〈独歩・武蔵野〉
ぎゅうにくとじゃがいも【牛肉と馬鈴薯】
国木田独歩の小説。明治34年(1901)「小天地」誌に発表。
くう‐ぜん【空然】
[ト・タル][文][形動タリ]何も考えずにぼんやりしているさま。うつろなさま。「失望もなく希望もなく、ただ—として」〈独歩・空知川の岸辺〉
くう‐めい【空名】
実際の価値にそぐわない名だけのもの。虚名。「美とは—のみ、愛とは動物の発作のみ」〈独歩・悪魔〉
く‐せん【苦戦】
[名](スル) 1 相手が強く、不利な状況で苦しい戦いをすること。「—を強いられる」「選挙で—する」 2 物事をなしとげるために苦しみながら努力すること。「信仰なくんば信仰を得るまで—せよ」〈独...
ぐず・る【愚図る】
[動ラ五(四)] 1 機嫌が悪くて泣いたりすねたりする。むずかる。「赤ん坊が—・る」 2 素直に納得せず、無理を言って困らせる。ごねる。「余り此方で騒ぐと…故意(わざ)と—・りたがるからね」〈独...
けい‐よう【形容】
[名](スル) 1 物事の姿・性質・ありさまなどを言い表すこと。また、他のものにたとえて表現すること。「言葉では—できない美しさ」 2 物事のかたち・ありさま。形状。「巌や山や幽邃なる森林や、其...
けむ・る【煙る/烟る】
[動ラ五(四)]《「けぶる」の音変化》 1 煙が盛んに出たり、辺り一面に広がったりする。「たき火が—・る」 2 雨・霧・霞(かすみ)などで辺りがぼんやりする。「雨に—・る町」 3 新芽や若草が萌...
けん‐かん【堅艦】
堅固な軍艦。「幾多の運送船、幾十の—、湾内の各所にかかり」〈独歩・愛弟通信〉
けん‐さつ【検察】
[名](スル) 1 取り調べて事情を明らかにすること。「吉野以下をして急に之(これ)を—せしむ」〈独歩・愛弟通信〉 2 犯罪を捜査し、犯人および証拠を発見して公訴を提起すること。また、そうした業...