いけ‐ころし【生け殺し】
1 歌舞伎で、状況に合わせて、下座音楽を強めたり弱めたりすること。また、せりふに抑揚や強弱をつけること。 2 三味線音楽で、強く弾いたり弱く弾いたりすること。
いけ‐す【生け簀】
取った魚などを一定期間飼っておく所。水槽や、池または海岸の水中を竹垣や網で囲ったものなど。
いけす‐ぶね【生け簀船】
食用のため、また釣った魚を生かしておくために水中に入れる箱または舟形をしたもの。いけぶね。《季 夏》
いけずき【生唼/生食】
佐々木高綱(ささきたかつな)が源頼朝から賜った名馬の名。→宇治川の先陣争い
いけ‐づくり【生け作り/活け作り】
1 生きた鯉(こい)・鯛(たい)などを、頭・尾・大骨はそのままに、身だけをそいで刺身にし、骨の上に並べてもとの姿に盛りつけた料理。いきづくり。 2 新鮮な魚の刺身。
いけ‐どり【生け捕り/生け擒】
生け捕ること。また、その捕らえた人や動物。「熊を—にする」
いけ‐ど・る【生け捕る】
[動ラ五(四)]人や動物などを生きたままで捕らえる。捕虜にする。とりこにする。「敵の大将を—・る」
いけ‐にえ【生け贄/犠牲】
1 人や動物を生きたまま神に供えること。また、その供え物。「—をささげる」 2 ほかの人やある物事のために生命や名誉・利益を投げ捨てること。また、その人。犠牲(ぎせい)。「企業間戦争の—になる」
いけ‐はぎ【生け剝ぎ】
天(あま)つ罪の一。牛や馬などの動物の皮を、生きたままはぎ取ること。いきはぎ。「畔(あ)放ち…串剝ぎ、—、逆(さか)剝ぎ、屎戸(くそへ)、ここだくの罪を天つ罪と」〈祝詞・六月晦大祓〉
いけ‐ばな【生(け)花/活け花】
草木の枝・葉・花を切り取り、花器に挿し、形を整えて鑑賞に供すること。また、挿したもの。立花(りっか)・生花(せいか)・自由花など、種々な様式がある。華道。挿花(そうか)。