せびら‐か・す
[動サ四] 1 無理に頼む。せがむ。せびる。せぶらかす。「かの田舎のうてずに—・されて、頭(つぶり)が痛い」〈浄・冥途の飛脚〉 2 いじめる。からかう。せぶらかす。「その上私を—・いて何ともなら...
せん・する【僭する】
[動サ変][文]せん・す[サ変]思い上がって身分・力量の上の人をまねる。おごって身分不相応なことをする。「公家を—・する田舎侍」「恩人ならぬ人はわが人好(よ)きに乗じて—・して我師となれり」〈鴎...
そう‐らい【草莱】
1 荒れ果てた草地。また、生い茂った雑草。「狐兎の踰(こ)ゆるに任せ—の埋むるに任せたる事」〈露伴・二日物語〉 2 荒れ地。未開の地。転じて、田舎(いなか)。「田疇(でんちゅう)ことごとく治まり...
そうらい‐し【草莱子】
1 時勢にうとい人。田舎者。 2 《1が腰にさしている刀の意という》粗末な刀。「この—を差して、ちょっと行ってくれろ」〈洒・多佳余宇辞〉
そぼ‐ぬ・れる【そぼ濡れる】
[動ラ下一][文]そぼぬ・る[ラ下二]ずぶぬれになる。「雨に—・れて来た辛(つら)さも全く忘れて居た」〈花袋・田舎教師〉
そん‐がっきゅう【村学究】
田舎にいて見聞の狭い学者。また、見識の浅い学者を軽蔑していう語。「先生は決して—らしい窮屈な生活けちけちした生活はして居ません」〈独歩・運命〉
そん‐しゅ【村酒】
田舎でつくる酒。地酒。村醸。
そん‐そう【村荘】
田舎(いなか)。また、田舎の別荘。
そん‐ぷうし【村夫子】
《「そんふうし」とも》村の学者。田舎の先生。また、見識の狭い学者をあざけっていう。「毎日子供たちを教えに行く—の身に甘んじている」〈藤村・夜明け前〉
そん‐ろう【村老】
1 村の老人。田舎の年寄り。村翁。野老。 2 村役(むらやく)の長。