よし【由/因】
《動詞「寄す」の名詞化で、物事と関係づけていくことの意》 1 物事が起こった理由。わけ。また、いわれ。来歴。由緒(ゆいしょ)。「事の—を伝える」「—ありげな寺院」 2 そうするための方法。手段。...
由(よし)有(あ)・り
1 風情がある。趣がある。「古う作りなせる前水(せんずい)木立—・るさまの所なり」〈平家・灌頂〉 2 わけがある。由緒がある。いわれがある。「母北の方なむ、いにしへの人の—・るにて」〈源・桐壺〉
よしあり‐げ【由有り気】
[形動][文][ナリ]特別な事情や由緒がありそうなさま。「—な古びた建物」
よし‐づ・く【由付く】
[動カ四]趣がある。風情がある。由緒ありげである。「いと—・きてをかしくいますかりければ」〈大和・一四二〉
よし‐め・く【由めく】
[動カ四]わけがありそうに振る舞う。また、由緒ありげに見える。よしばむ。「女君の御有様も世づかはしく—・きなどもあらぬを」〈源・末摘花〉
よしよし・し【由由し】
[形シク]由緒ありげである。いかにも風情がある。「しつらひなど、—・しうし給ふ」〈源・東屋〉
らい‐れき【来歴】
1 物事のそれまで経てきた次第。由緒。由来。「名画の—を調べる」「故事—」 2 人の経歴。履歴。「半生の—を語る」