あお‐だたみ【青畳】
1 表が新しくて青々として見える畳。 2 波の静かな青々とした海面などのたとえ。「—敷く相模灘(なだ)の上を」〈蘆花・自然と人生〉
あげ‐だたみ【上げ畳】
貴人の座所や寝所の畳の上に、さらに重ねて敷く畳。両面に畳表と縁(へり)がつく。
いし‐だたみ【石畳/甃】
1 庭や道路などで、平らな敷石を敷き詰めた所。また、その敷石。 2 石段。 3 文様の名。方形の石を一面に敷き並べたような形状を図案化した総文様。織り文様もあれば染め文様もあり、染め文様には色で...
いた‐だたみ【板畳】
1 板を芯(しん)にして作った畳。床の間などに使う。 2 畳と同一平面に作った板敷き。地板。
いわ‐だたみ【岩畳】
岩が幾重にも重なっていること。また、その所。埼玉県北西部の長瀞のものは、国の名勝および天然記念物。
うす‐だたみ【薄畳】
厚みの少ない畳。宮殿の敷物として春と夏に用いた。のちの薄縁(うすべり)。
おき‐だたみ【置(き)畳】
部屋全体に敷き詰めるのではなく、板張りの床の上に部分的に置いて使う畳。
起(お)きて半畳(はんじょう)寝(ね)て一畳(いちじょう)
人間が必要な広さは、起きている時が半畳で、寝ても一畳あれば足りる。贅沢(ぜいたく)は慎むべきであるという教え。
きにん‐だたみ【貴人畳】
茶室で、床(とこ)の前の畳。貴人の座席とされたところからいう。床前畳。
きぬ‐だたみ【絹畳/絁畳】
絹糸で織った敷物。「—八重を波の上に敷きて、其の上に下りましき」〈記・中〉