やせ‐からめ・く【痩せ枯らめく】
[動カ四]やせ細って油けがないように見える。やせがれる。「あまり—・きたるは心いられたらむ」〈能因本枕・六〇〉
やせ‐が【痩せ我】
「痩せ我慢」の略。「母が—も子の望みも、金銀といふ兵(つはもの)には、又してもへしつけられ」〈浄・寿の門松〉
やせ‐がた【痩せ形/痩せ型】
[名・形動] 1 やせたからだつき。また、そのさま。「—なその肉を痛ましく虐げた」〈有島・或る女〉 2 ⇒細長(さいちょう)型
やせ‐がまん【痩せ我慢】
[名](スル)無理に我慢して、平気を装うこと。「寒いのに—して薄着で通す」
やせ‐が・れる【痩せ枯れる】
[動ラ下一][文]やせが・る[ラ下二]やせてひからびる。「月は庭の隅にある、—・れた檜(ひのき)の梢(こずえ)にあった」〈芥川・秋〉
やせ‐ぎす【痩せぎす】
[名・形動]《「ぎす」は「ぎすぎす」、または魚の鱚(きす)からか》からだがやせて骨ばっていること。また、そのさま。
やせ‐ぐすり【痩せ薬】
やせるための薬。
やせ‐こ・ける【痩せこける】
[動カ下一][文]やせこ・く[カ下二]やせて肉が落ちる。ひどくやせる。「骨と皮ばかりに—・ける」
やせ‐さらば・う【痩せさらばう】
[動ワ五(ハ四)]「やせさらばえる」に同じ。「ふらふらに—・うて」〈康成・抒情歌〉
やせ‐さらば・える【痩せさらばえる】
[動ア下一][文][ハ下一]やせて骨と皮ばかりになる。やせこける。「見る影もなく—・える」